「古文書を通して学ぶ楽しさを知る」をモットーに学習会を進めています。
嬬恋村は浅間山に抱かれ、とても自然が豊かです。水、空気、山並み、大地の風景が素晴らしいです。ただそれだけではないところが嬬恋村です。歴史が息づいています。3500年前の縄文時代の黒色磨研注口土器、戦国時代の六文銭の城「鎌原城」、江戸時代には信州街道の行き来があり、その中で天明3年の浅間山噴火災害、明治に入り馬鈴薯(じゃがいも)を作り片栗粉、大正から昭和には温泉客や硫黄を乗せゆっくり運んだ草軽電車。今は、キャベツの畑が地平線の向こうまで広がる一大産地。
私たちの住んでいるところには、歴史が刻まれています。こちらから歴史の扉を叩くと開かれてきます。古文書を開いて読むとそこに確たる歴史が存在し、見えてきます。知らなかった新たな世界が広がってきます。学ぶことの楽しさが存在しています。
古文書を読みたいのだけれど難しくて読めない。興味があるのだが一人で学べない。歴史を原書で確かめたい。などなど声が寄せられました。その方たちを仲間にして、嬬恋古文書会を立ち上げました。このことを大事にしながら、わかったことへの喜びや感動を大切にしていきたいです。学習会を進めてきて、知ることやわかりたいという思いは常にあることを改めて感じています。学び合える時間を共有できることの素晴らしさを感じられるような古文書会にみなさんとしていきたいです。
学習する場を設けること、そして、仲間ができること、それを続けることによって学習コミュニティーができます。それが居場所づくりになっています。一つの古文書をみんなで解いて読み取っていく過程がとても楽しいコミュニティーになっています。私たち会員仲間は、嬬恋村地元住民と移住し別荘地にお住まいの方半々です。別荘地の方との壁があるのではないかと云われますが、まったくそのような垣根はありません。古文書を興味津々と楽しく読み解いています。
◇こちらの記事に関するお問合せは、当サイトの連絡先(嬬恋村移住・集落支援室)にお願いします。
住宅の建て替えや倉庫の整理などで、捨ててしまう古文書や古い住宅のふすまの下張りに使われている古文書はありませんか?嬬恋村の郷土史にとって、貴重な史料が知らない間に捨てられているかもしれません。嬬恋郷土資料館では、そういった史料を引き取って収蔵・保管し、郷土史の研究に役立てています。捨てる前にお気軽にご相談ください。
【お問合せ先】嬬恋郷土資料館 (外部リンク)TEL: 0279-97-3405
※お引き取りできない場合もあります。詳細はお問合せください。